子供だまし大人だまし

めも

幅広い年齢層を対象にインタラクティブ作品を作る場合、
子供に対して検討しておくべきこと。
・物理的に安全で壊れにくくする必要がある。
・特別な説明をしなくても直感的に操作できる操作性が必要。
・作品の意図(コンセプト)を言葉ではなく体感、体験を通して伝える
工夫が必要。
・分かり易さはインタフェースにおいて重要だが、探求心をそそるコン
テンツの複雑さ奥深さが必要。

大人に対して検討しておくべきこと
・体験、体感といった物理的な行動を伴う探求心を刺激するのは子供よ
りも大人ほうが難しい。
・大人はすぐにあきらめる。
・恥ずかしさを消す工夫が必要。

「これは子供だましだ」という言い方があるけれど、
インタラクティブな環境では子供をだます方が難しいことも多いように
思う。

・大人を分かった気にさせる表現は、子供には全く通用しない。
・行動を伴う探求心が子供は大人よりも遙かに強い。
・「大人だまし」な作品は必ずしも子供には通用しない。

思考することに重きが置かれているか、体得することに重き置かれてい
るか
その違いによって当然、表現の向き不向きがあって、
当たり前の話しだけれども後者はインタラクティブな表現に向いている
のだと思う。
更に言えば、時間軸のある体得により向いていると思う。

静止画に向いている表現と、動画に向いている表現があるように、
時間を伴うことで表現しうることがある。
更に、時間に加えて相互の対話の要素を持つことで、
静止画にも、動画にもない、表現の要素をインタラクションは持ってい
るのだと思う。

———————————-
Kohei Asano
http://www.asanokohei.com

Comments are closed.