Ars Electronica Centerへ行こう その7 「欧州文化首都European Capital of Culture幕開け」

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今年2009年は、Linzにとって特別な年なのだそうだ。それは欧州文化首都European Capital of Cultureを担当するからだ。欧州文化首都とは何か、詳しくはこちらに掲載されているが、EU全体に置ける芸術の中心地として1年間様々なアートイベントが街をあげて催されるとのこと。そのオープニングが2009年の年越しに盛大に行われた。

イベントが始まる直前は広場にもさほど人は集まっておらず、まだまだといった感じ。日本なら既に人でごった返している状態になるのが普通だが、さすがに零下の屋外でただ待っているというのは、なかなか辛いのだろう。ちょっと奥まったカフェなどをのぞいてみたら、みんなそういったところで暖を取りながらイベントの開始を待っている様子だった。とにかく寒いので、ホットワインを頂いてみた。

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年越しイベントの中で最も面白かったのが、メディア芸術祭でも紹介されていた、Mark FORMANEK [Standard Time] 。リアルタイムの時間に併せて、毎分、木で作ったデジタル時計を組み立てては解体し、組み立てては解体して、時間を表示し続けるパフォーマンス。夕方くらいから、年を越して広場のイベントが終わるくらいまでやっていたようだ。しかも、ブルックナーハウスのすぐ横の河原で、零下の深夜に黙々と・・・・・。バカバカしいけど、なんかとても引かれるものがあるパフォーマンスだった。

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アルスエレクトロニカセンターのオープニングとは別に、欧州文化首都のオープニングセレモニーがブルックナーハウスで行われるとのことで、何事も経験と思って、会場に足を運んでみた・・・が。完全に場違いな感じ。高級そうなスーツに身をまとった政治家の方々や、どこぞのお偉い方々がわんさか集まっていたものの、アルスエレクトロニカ関係のアーティストは全く見あたらない。ワイングラスを手に取ってみたものの、まったく居場所がない感じで苦笑いをするばかり。

その後メイン会場ではオープニングが始まったのだが、我々はメインのゲストではなかったので立ち見。しかもイヤホンガイドももらえなかったので、一人30分以上続くドイツ語のスピーチを延々と聞く羽目になり、どうにもこうにも耐えきれず、途中退席。

中央広場に戻ってみると、びっくりするほどの人人人・・・。

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そしてカウントダウン。アルスエレクトロニカセンターの外壁もLED照明で色づき、花火が打ち上げられ、街全体が一気に華やか彩られた。こんな盛大な年越しは初めての経験。外のどんちゃん騒ぎはしばらく続いていたが、僕らがそそくさと展示会場に戻って最終調整をしていたのは言うまでもない。

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