電球はインタラクティブなのか?

電気。押したら動く。最も単純なインタラクティブな形。
壁のスイッチをONにしたら電気がつく。OFFにしたら電気が消える。
決して裏切られることの無いシンプルな対話。

彼氏が尋ねる。今日何食べたい?
彼女が答える。なんでもいい
彼氏が尋ねる。中華は?
彼女が答える。なんでもいい
彼氏が尋ねる。イタリアンとかどう?
彼女が答える。なんでもいい。
これはインタラクティブな関係だろうか?

インタラクションは、究極的には人と人が対話する環境を指すのだと思う。
それは決して特別なことではなく、日常的に我々が日々行っていること。
その日常的な行為をテクノロジーを用いて再現しようとした時、
インタラクションという言葉が必要になってくるのだと思う。

人間の対話には様々な段階がある。
非常に深い意思疎通の元に行われる対話がある一方で、
上辺だけの対話もある。
同様にインタラクションにも段階があり
用いられるテクノロジーによって、実現可能な対話の深さが違うのだと思う。

だからといって、電気を点けるというインタラクションが、
人間関係に置ける上辺だけの対話を意味するというわけではなく、
単にインタラクションに深度の違いや複雑さの違いがあることで、
表現の幅に違いがあるという話。

asanoLab Press

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