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asano

Flavor Flavor @ SoftCream

「ヨコハマ国際映像祭」関連イベントとして行われたSoftCreamにスペースをお借りして、asanoLabのゼミ展「Flavor Flavor」を開催しました。レンガ倉庫は常に沢山のお客様が行き交い、展示したメンバにとっては非常に貴重な機会となったと思います。ご来場下さった皆様ありがとうございました。

銀座のど真ん中で展示します。

8月24日、月曜日から銀座で企画展が始ります。 僕は新作10点 可愛いという声もある「Lines」 の銀座バージョン。 「Lines」のオリジナルバージョン それと秋葉原の個展で展示したモビール作品 「晴れた日に会いましょう」。全部で14作品展示します。  初日の17時から、簡単なオープニングを予定しています。作家二人がそろって会場にいますので、お誘いあわせのうえぜひ起こしください 。銀座のど真ん中なのでお買い物ついでにもぜひ。 沈黙が誘う、饒舌に惑う -浅野耕平、藤原由葵の試み- 2009.8.24(mon)-8.29(sat) 11:30-18:30 (最終日のみ17:00まで) ギャラリーなつか&b.p 東京都中央区銀座5-8-17 ギンザプラザ58・8F  ◆東京メトロ  銀座駅(銀座線・日比谷線・丸の内線) A3出口より徒歩1分  銀座一丁目駅(有楽町線) 9番出口より徒歩6分 ◆都営地下鉄  東銀座駅(浅草線) A1出口より徒歩5分 ◆JR  有楽町駅 銀座口より徒歩8分  新橋駅 銀座口より徒歩10分 http://homepage2.nifty.com/gallery-natsuka/natsuka/schedule.html

asanoLa2009 第2回フィールドワーク

2回目のフィールドワークの最初の行き先は東京都現代美術館、池田亮司展 +/?[the infinite between 0 and 1]の見学。リニュアールオープンされたという会場でまず我々を出迎えてくれたのは常設展示会場入口に設置されていたヤノベケンジさんのジャイアント・とらヤン。すごい存在感でした。火は噴かなかったけど、動いてました。 池田亮司展は、音と映像の圧倒的な空間に没入した感じでした。 次に訪れたのは北の丸公園にある科学技術館。日本科学未来館ほど洗練された雰囲気ではないけれど、意外に展示の数は多くて、インタラクティブな展示もたくさんありました。閉館1時間前くらいに入ったので、小学生と場所を争いながら駆け足で、全館をみて回りましたが、みんな童心に返って遊んでいました。 ただただ遊んでいるようですが、双方向、参加型のインタラクティブアートを卒業制作で創っていく彼らにとって、まず、体験者として、様々な作品に触れることは、非常に大切なことだと思います。感動や興奮を皮膚感覚で感じる感性を呼び起こす。それが今回のフィールドワークのテーマでした。

ICC OpenSpace2009

  5月15日(金)にICC OpenSpace2009の内覧会が開催されました。沢山のお客様が会場を訪れ、様々なゲストに混じって、著名なキュレーターさんや、メディアアーティストがあっちにもこっちにもという感じでした。事前にポッドキャストの収録などもあって、近々インタビューの音声がICCのサイトで紹介されるそうです。どんな感じなるのか、僕もまだ知りません。公開が始まったらまたお知らせします。 何にしても、無事にスタートしたことでまずは一安心。オープンスペースは無料なので、ICCの企画展や東京オペラシティ アートギャラリーの企画展などに併せて何度も訪れて頂くと、ラウンジの窓から見える空がその都度違った表情で迎えてくれると思います。お時間のある時に是非、お誘い合わせの上お立ち寄り下さい。

ICCでLinesの常設展示が始まります。

ICC(NTTインターコミュニケーション・センター)でLinesを約1年間、常設展示させていただくことになりました。 やったぁ!!! ICCで展示できるということももちろん嬉しいのですが、展示場所が今回僕にとってとても恵まれた空間となりました。 Linesは額縁の中の小さな空に、小さな飛行機が飛んでいく作品で、見ている人が作品の前で静止していると、飛行機雲がまっすぐに描かれていきます。で、これまでの展示で、できるだけ窓のある部屋で展示をさせてもらっていて、作品を見て、その後、窓の外の空を見上げると、そこに飛行機雲があったら良いなと思っていたのですが、残念ながら、これまでの展示では、窓から飛行機雲を見られる環境ではありませんでした。 今回のICCでは、数年ぶりに外の見られるスペースとして開放されたラウンジに作品を置かせていただくことになりました。作品のすぐ脇は大きく開放された硝子窓があり、見上げるとなんと、飛行機雲が!!! どうやら、羽田空港からの航路となっているようで、頻繁に飛行機が飛んでいて、条件が良ければ、飛行機雲ができる様子を何本もみることができます。 晴れた日に会場に来たら、是非、窓の外も見上げてみてください。 会  場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 会  期:2009年5月16日(土)—2010年2月28日(日) 開館時間:午前10時—午後6時 http://www.ntticc.or.jp/Press/2009/4/0424_01_j.html

Ars Electronica Centerへ行こう その11 「Gardenのはなし」

今回のアルスエレクトロニカ・センター リニューアルオープンで、非常に印象に残ったことの一つは、お客さんの反応。Gardenを展示したスペースは子供向けのスペースだったこともあって、沢山の家族の様子を見ることができたのだが、他人同士の子供がトラブルになると、ちゃんとその親が子供しかるとか、そして、それを周りの親もちゃんとみているとか、当たり前のことなのだけど最近日本ではあまり感じられない、家族としてのコミュニケーション、コミュニティーとしてのコミュニケーションが感じられる場面が多々あったのは印象的だった。 そんな中、一番印象に残ったのは、ある親子の様子。まだ立つのもやっとの子供とお母さんがGardenのところにやってきた。ちょうどタイミング良くすいていたので、子供は花壇の縁にちょこんと座って様子をうかがっている。お母さんは、子供に話しかけながらGardenの遊び方をやってみせるのだけど、その子は意味が分からないのか、なんとなくちょっと怖いのか、なかなか紙吹雪に手を出そうとしない。それでも、そのお母さんは無理をすることもなく、ゆっくりゆっくり子供の様子を見ながら紙吹雪を投げて見せてあげる。ぜんぜん焦る様子もないし、せかす感じもなく、にこやかに繰り返すうちに、だんだんその子の緊張が解けてきて、少しずつ紙吹雪に触れてみるようになった。最後には全てを理解した様子で、奇声を上げて紙吹雪を舞い上げるようになった。 このゆっくりとしたアプローチがとても素敵だったし、言葉もまだはなせない小さな子供が、少しずつ作品を理解し、それを楽しんでいく過程が見れたことは、とても幸福な瞬間だった。いろいろ大変だったけれど、ここに来た意味があったと、一番強く実感した瞬間だったように思う。

Ars Electronica Centerへ行こう その10 「ARS Electoronica Center ファサード」

リニューアルした アルスエレクトニカセンターの魅力の一つにファサードに設置されたLED照明がある。これは単に光っているのではなくガラス1面1面が独立してフルカラーを発光することができ、建物全体のガラス面を使ったアニメーションを行うことができる。また今回は予め用意されたアニメーションを見せていたが、スタッフの話ではインタラクティブにリアルタイムでコントロールすることも可能だということだった。 YouTubeにあった動画で少しは雰囲気が伝わるとよいのだが。 川の向かいから見たが、光が水面に反射して、より一層幻想的な雰囲気に包まれていた。閑静な住宅街のど真ん中で行われる大音響と光のショーを許容するというのもリンツが懐の深い街だということかもしれない。

Ars Electronica Centerへ行こう その9 「ARS Electoronica Center 2009 オープニング」

2009年1月2日、いよいよARS Electronica Center のリニューアルオープン。天気は晴れ。気温は相変わらず低い。でも、少しずつ寒さに体が慣れてくるのが不思議だ。Linz市民の期待の高さを示すように会場前には長蛇の列。 中も芋洗い状態で、身動きがとれないほど。仕舞いには入場制限が実施され入口には次の入場を待つ人たちが貯まった状態。オープニングイベント期間は入場無料というのもあって、子供から老人まで、正に老若男女が集まってきた状態で非常に盛り上がっていた。 一番の注目は1日数回行われたロボットショー。実際にロボットを動かしショーを行うというもの。会場内にショーの開始が近いことが告知されると、一斉にエントランスロビーに人が流れていく 様子が1日何度も見られた。 メインギャラリーのロボットの展示も大盛況。ただ、あまりに人が多すぎて、後半はあちこちでロボットが故障していた。繊細な作品の展示やはり大変。一般公開前のプレス向けのツアーでは、アートディレクターのゲルフリート・シュトッカーさんが、スピーカーを肩に担いで、作品を順々に解説して回る姿があった。ドイツ語で何を言っているか解らなかったが、あの熱い語り口調にみんなが動かされていくのかもしれないなどと、考えながら遠巻きに様子をうかがっていた。 FunkyPixelのほうはというと、僕の作品にも沢山の人が集まって、かなりの大盛況。スタッフもよく動いてくれて、一緒になって作品を盛り上げてくれた。子供向けスペースだからか、ちょっと狭いからか、あるいはこれがヨーロッパの大人なのか、なかなか大人は自分でやろうとしないのがちょっと残念だったが、とにかくみんな楽しそうに遊んで、それを楽しそうに観ている人がいてという、理想の状態が作れたことはとても嬉しかった。おかげで、会場中に紙吹雪が散っていったので、清掃スタッフにとっては本当に迷惑な話だったと思うけれど、そのスタッフ達も作品に興味を持って、閉館後に遊んでくれたりしていたので、まあ良かったのではと思う。 それにしても、もの凄い数の人が1日で訪れた。紙もあっという間に消耗してしまって、ほぼ毎日入れ替えなければならない状態。そんな大変な状態のなかでも作品を担当してくれたスタッフ達がとてもよく、子供達の扱いもうまいのが印象的だった。アルスエレクトロニカセンターが来場者をどうファシリテートしていくかということに、非常に意識が高いようにもおもうし、LINZに住む人々の人柄もとても良いのだと思う。

Ars Electronica Centerへ行こう その8 「アルスエレクトロニカセンターとは」

大きな地図で見る そもそもアルス・エレクトロニカセンターとはどういったところか。改めて場所を確認すると、ウィーンとザルツブルグのちょうど中間点にある、オーストリア第3の都市、リンツにある。2002年にリンツを訪れたときは「地球の歩き方」にリンツは紹介されておらず、唯一1冊だけ掲載されていたガイドブックを頼りにアルスエレクトロニカを訪れたが、今では「地球の歩き方」にも掲載され、アルスエレクトロニカセンターは日本人向けの観光スポットとしても紹介されるようになった。といっても日本ではまだまだなじみは薄く、恐らくメディアアート系ではシーグラフの方がよく知られた存在なのではないかと思う。 アルス・エレクトロニカは「インターナショナルブルックナー・フェスティバル」の一環として1979年に始まったメディアアート、デジタルアート会で最も権威ある言われるフェスティバルだ。メディアアートに革新をもたらした者を表彰する、最も栄誉ある賞「ゴールデン・ニカ賞」は「コンピューター会のオスカー」とも呼ばれ、世界中のメディアアート関係者の憧れとなっている。というか、ずっと昔にアルスエレクトロニカのことを聞き、いつか自分もその場所で展示をしてみたいと思っていた。アルスエレクトロニカは日本との繋がりも深く、これまでの受賞者には、明和電機(2003年)、池田亮司(2001年)、八谷和彦(1998年)、坂本龍一・岩井俊雄(1997年)など、日本人受賞者が多く存在する。こうした世界が注目するフェスティバルの拠点となっているのが、このアルスエレクトロニカ・センターだ。 そして、今回、2009年度にオーストリア・リンツ市が勤める欧州文化首都のオープニングに合わせて行われたリニューアルによって、アルスエレクトロニカ・センターのフロア面積が4000平米拡張され、これまでの約3倍にあたる合計約6500平米の規模へ拡大し、展示も全て新しい展示へと入れ替えれた。 今回のリニューアルで地下に新設されたメインギャラリーの大空間には、BioLab(バイオラボ)、FabLab(ファブ李ケーションラボ)、BrainLab(ブレインラボ)、RoboLab(ロボラボ)の4つのセクションが設けられ、人体に関する研究や、ロボット、バイオ技術、3Dプリンタを使った立体のプリント製造など、近未来の技術を具体的に体験できる作品として展示している。雰囲気としては、日本科学未来館とICCの機能を掛け合わせたような印象だ。 低年齢層をターゲットとしてメインギャラリーのすぐ脇に設置されたFunkey Pixelは、デジタルが当たり前になった今の子供達に対して、人間とマシン、リアルとバーチャルの新しい関係性を提案することを目的としているとのことで、ゲームのプラットフォームを用いた作品、直感的で身体的な作品など、子供たちが説明無しでも理解できるような作品が集められている。 なんといっても、今回の目玉は昨年のPrix ARS Electoronica インタラクティブアート部門の受賞作品「quartet」の実物が置かれていること。写真では良くわからないのでムービーを見た方が話しは速いのだが、アクロバティックにボールが飛び交う様子はとてもわくわくする感じで、ずっと見ていても飽きない。そして規模の大きさにも圧倒される。 今回は日本の作品も非常に多いが、これだけ多様な作品を一度に見ることは、日本でもなかなかできないのではないかと思う。牛込陽介さんのStructured creatureは、東大の制作展で見せていただいたときに、すごく良いなと思っていろいろお話を聞かせていただいたのを覚えているのだけど、こんな所で一緒に展示できるとは。 最上階にはラウンジやカフェがあって、ドナウ川を一望できる。レントス美術館のイルミネーションもとても綺麗に見える絶景スポット。カフェはランチで2回ほど使ったけれど、ニョッキのようなオーストリア料理を美味しく頂戴した。 掲載した写真はほんの一部に過ぎない。とにかく、展示作品数が多く、とても1日では見て回れないほど、科学技術とアートを存分に堪能できる。スタッフも非常にフレンドリーな感じで、一生懸命説明する様子が各所で見られた。そうした人と人が積極的に関わる雰囲気がアルスエレクトロニカの魅力でもあるように感じる。世界の中心で有り続ける理由もそうしたところに秘密があるのかもしれない。

Ars Electronica Centerへ行こう その7 「欧州文化首都European Capital of Culture幕開け」

今年2009年は、Linzにとって特別な年なのだそうだ。それは欧州文化首都European Capital of Cultureを担当するからだ。欧州文化首都とは何か、詳しくはこちらに掲載されているが、EU全体に置ける芸術の中心地として1年間様々なアートイベントが街をあげて催されるとのこと。そのオープニングが2009年の年越しに盛大に行われた。 イベントが始まる直前は広場にもさほど人は集まっておらず、まだまだといった感じ。日本なら既に人でごった返している状態になるのが普通だが、さすがに零下の屋外でただ待っているというのは、なかなか辛いのだろう。ちょっと奥まったカフェなどをのぞいてみたら、みんなそういったところで暖を取りながらイベントの開始を待っている様子だった。とにかく寒いので、ホットワインを頂いてみた。 年越しイベントの中で最も面白かったのが、メディア芸術祭でも紹介されていた、Mark FORMANEK [Standard Time] 。リアルタイムの時間に併せて、毎分、木で作ったデジタル時計を組み立てては解体し、組み立てては解体して、時間を表示し続けるパフォーマンス。夕方くらいから、年を越して広場のイベントが終わるくらいまでやっていたようだ。しかも、ブルックナーハウスのすぐ横の河原で、零下の深夜に黙々と・・・・・。バカバカしいけど、なんかとても引かれるものがあるパフォーマンスだった。 アルスエレクトロニカセンターのオープニングとは別に、欧州文化首都のオープニングセレモニーがブルックナーハウスで行われるとのことで、何事も経験と思って、会場に足を運んでみた・・・が。完全に場違いな感じ。高級そうなスーツに身をまとった政治家の方々や、どこぞのお偉い方々がわんさか集まっていたものの、アルスエレクトロニカ関係のアーティストは全く見あたらない。ワイングラスを手に取ってみたものの、まったく居場所がない感じで苦笑いをするばかり。 その後メイン会場ではオープニングが始まったのだが、我々はメインのゲストではなかったので立ち見。しかもイヤホンガイドももらえなかったので、一人30分以上続くドイツ語のスピーチを延々と聞く羽目になり、どうにもこうにも耐えきれず、途中退席。 中央広場に戻ってみると、びっくりするほどの人人人・・・。 そしてカウントダウン。アルスエレクトロニカセンターの外壁もLED照明で色づき、花火が打ち上げられ、街全体が一気に華やか彩られた。こんな盛大な年越しは初めての経験。外のどんちゃん騒ぎはしばらく続いていたが、僕らがそそくさと展示会場に戻って最終調整をしていたのは言うまでもない。